開発ストーリーGRAVITYMASTER
GPW-2000

世界の時を、
より確実に、より正確に。

Connectedエンジン3-way

航空ミッションに必要不可欠となる時刻精度。正確な時の追求は、GRAVITYMASTER開発の歴史において、常に最重要課題とされてきた。事実、GPW-1000では、屋内・屋外を問わずあらゆる場所で正確な時を刻むGPSハイブリッド電波ソーラーの開発に成功。時刻情報の取得可能エリアを全世界へと広げた。

それでもなお、GPW-2000で新たなエンジンの開発に着手したのには、理由がある。それは、完全自動化という時計の究極的かつ本質的な価値を具現化する時計メーカーとしての使命。時計が自ら充電、時刻修正、データ更新を行うことで、その信頼性、実用性をさらに向上する。なかでも、世界の時刻情報を、より確実に、より正確に取得するための手段として誕生したのが、GPSハイブリッド電波ソーラーとBluetooth®通信機能を融合した「Connectedエンジン3-way」だ。

標準電波とGPS衛星電波の受信に、スマートフォンを介したタイムサーバー接続を加えた3つの時刻取得システムで、時刻修正の効率を飛躍的にアップ。さらに、スマートフォンアプリと連携し、時計の内部データ(世界各都市の時差・サマータイム情報)を自動アップデートすることで、国の政策等により頻繁に変更される時刻ルールにも対応。地球全域を活動の舞台とするパイロットにとって、真の実用に値する航空時計が完成した。

エンジン開発は、部品開発から実装設計まで、すべてがゼロからのスタートだった。常識を覆す発想と限界を超える技術革新が求められ、小型化技術、省電力技術、高密度実装技術など、カシオが誇る先進技術がすべて結集された。

たとえば、パーツの小型化。GPSアンテナや電池を小さくすると、受信感度や電力供給などに影響を及ぼす。必要な性能を維持しながら、極限までサイズダウンするのは至難の業だ。この問題を解決するため、GPSアンテナの素材を変更。受信効率の高い高誘電率素材の使用により、アンテナ体積を約20%削減。さらに、省電力型GPS受信ICのファームウェアをソニー株式会社と共同開発し、GPS受信に必要な電力を75%カットすることで、二次電池の小型化を可能とした。そのうえで基板を2枚構造とする新たな実装手法も考案。基板、アンテナ、電池を立体的に配置することで、パーツ間のデッドスペースをなくし、モジュール厚の約10%薄型化を実現している。

また、実装設計では、各部品の配置にも細心の注意が払われている。GPSアンテナと標準電波アンテナを対向位置に、Bluetooth®アンテナを裏側に配置するなど、各アンテナの相互干渉により受信感度を損なわないようレイアウトを最適化した。さらに、時刻表示の信頼性を高めるため、モジュール内に耐磁板を設置。各モーターの位置を考慮した複雑形状の金属板2枚で外部からの磁界の影響を遮断し、JIS1種(ISO764)の耐磁性能を実現している。

絶対精度という究極の理想にカシオが出した答え。世界初の「Connectedエンジン3-way」。その開発は、常に挑戦を続けるものづくりの思想と、それを形にするエンジニアの揺るぎない信念に支えられている。

MASTER OF GGRAVITYMASTER

Bluetooth® × GPS × 電波ソーラー