開発ストーリーGRAVITYMASTER
GPW-1000

航空ミッションを支える精度を

GPSハイブリッド電波ソーラー

空軍など第一線で活躍するパイロットにとって、行動の指針となるのが時刻。作戦行動は時に秒単位で遂行され、時計の狂いがミッションに影響を及ぼすことは避けなければならない。

その点、電波時計の優位性は高い。自動時刻修正により時刻合わせの手間を軽減し、常にサマータイムまで反映した正しい時刻が表示される。しかし、GRAVITYMASTERでは、さらにその上のユーザビリティを目指した。世界各地の空で活躍する彼らが、どこにいても正確な時刻情報を取得可能とするため、開発されたのがGPSハイブリッド電波ソーラーだ。

キーデバイスとなるGPS LSIチップは、ソニーと共同開発。日本メーカーのタッグで開発に臨んだ。最大の課題は消費電力だった。ソーラー電池のみでの駆動を実現するため、ロジック回路、動作シーケンス、電源制御を最適化するなど、徹底的な省電力化が図られた。また、タイムゾーンの解析精度も追求。GPS衛星から位置情報を受信した際、現在地のタイムゾーンを高精度で特定するため、分解能約500mの地図データが内蔵された。

もうひとつのハードルは実装面。限られたスペースに、GPSアンテナとGPS LSIチップを新たに搭載するだけではない。受信感度を確保するため、部品同士の干渉を考慮しながら、それぞれのパーツを緻密に組み込んでいく必要がある。開発は難航を極めた。モジュール設計は、インダイアルやボタンの配置に大きく影響するため、各部門と細かく連携をとり、目の前の課題をひとつひとつのクリア。数え切れないトライ&エラーを繰り返すことで、GPSハイブリッド電波ソーラーは完成した。

また、開発過程では新たな技術革新も生まれた。たとえば、カシオ独自の遮光分散型ソーラーパネル。針の影による発電ロスを複数のセルで分散させることで高効率の発電が可能なソーラーパネルを、下面のGPSアンテナも想定した形状に進化。針を駆動するモーターには、従来と比べて約26%小型化したモーターを採用。増加したパーツの実装スペースを生み出すとともに、多彩な針の表現にも貢献している。

GRAVITYMASTER GPW-1000

MASTER OF GGRAVITYMASTER

耐衝撃 × GPSハイブリッド電波ソーラー