TEAM G-SHOCKJAPAN 北山努 / プロBMXライダー Tsutomu
Kitayama

I’m nothing without my crew
and I can’t let my rivals down.

「仲間の存在が自分の支えになっているし、負けていられない」―北山努

ストリートスポーツにおいて欠かすことの出来ない、スキルだけではないスタイリッシュさを合わせ持つ北山努。安定感とキレのあるライディングは見るものを魅了し、イベントやデモンストレーションにも多く参加するなどファンも多い。表情を変えないクールな雰囲気を持つが、内面には熱い闘志を持つ若きサムライである。

——BMXに乗り始めたきっかけは?

昔から、テレビでX Gamesとかを見ていたので、エクストリームスポーツ自体に興味はありました。それで、高校一年生のある日、夜中に公園を通り過ぎた時、BMXに乗ってフラットランドを練習している人を見かけたんです。暗いなかでシルエットしか見えなかったんですが、その姿に衝撃を受けました。高校二年生になって、バイトで貯めたお金でBMXを買って、自動販売機の明かりをたよりに駐車場で練習を始めたんです。

——BMXの魅力とはどういうところですか?

BMXに触れることで、世界に行くことができました。BMXをしていなかったら海外のコンテストに出ることもなかったし、そこで多くの人と知り合うこともなかったと思います。自分の世界を広げるためのツールでもあり、生活の一部でもある。旅に出る時もBMXに乗っていき、知らないライダーと知りあえるコミュニケーションの道具にもなる。自転車一台あれば生きていける、というのは少し大げさかもしれませんが、それくらい自分にとっては大事なものです。

——世界を相手に戦うモチベーションはどこからくるのでしょう?

初めてエキスパートクラスという大会の真ん中のクラスで優勝できたときに感じた、“自分でも優勝できるんだ”という気持ちです。それともうひとつ、BMXで初めて技が決まったときのうれしさを覚えていることもモチベーションになっていますね。

——トリックを生み出していく方法は?

技と技の繋ぎかたは無限にあると思います。練習のときにその繋ぎにたくさん失敗することがとても大事だと思っていて。失敗して倒れる瞬間って、感覚的にスローモーションになるんです。そのタイミングで自転車が不思議な動きをすることがあって、その動きを見て、自分の動きに落とし込んでいくことによって新しいトリックが生まれたりします。

——失敗すると肉体的にも精神面でもダメージを受けていくと思いますが、それを乗りこえる力はどこから出てきますか?

先輩や後輩、仲間の存在が大きいですね。そうした人たちが自分の支えになっています。練習も同じで、ひとりで練習すると適当なタイミングで切り上げちゃうけれど、何人かで練習すると、自分の前に誰かが技を決めたら自分も負けていられるかと思って、気合いも入りますね。

——REAL TOUGHNESSというイベントのように、他のストリートカルチャーのコミュニティと触れあうことをどう感じますか?

ストリートカルチャーという大きなくくりですが、それぞれ共通しているものってあると感じます。お互いにジャンルは違っても、ひとつのことに向かって高みを目指すという立場は同じですよね。

——G-SHOCKというブランドについてどのような印象をもっていますか?

ぼくらは勝負の世界に身を置いていますが、それは精神的にタフでなくては生き残れない世界です。そんな世界観を形にしたような、自分たちにぴったりのプロダクトだと思います。

——今後の目標や、克服していきたいと思っていることは?

いまは仕事をしながらBMXに乗っているので、なかなか時間も取りにくい環境ですが、それでもG-FLATやREAL TOUGHNESSなどに照準をあわせて、いままで以上に練習量を増やしたいと思っています。

Tsutomu Kitayama

2012年4月から6月にかけて、田中光太郎、内野洋平と共に、EXILEの全国ツアーに同行し、毎日約5万人の観客がいるステージでパフォーマンスを行う北山努。多忙なスケジュールの中でも怠らない、都内某所での練習中の一枚。